「第35回山下太郎学術研究奨励賞」受賞の
福井智也さん(104期) と生徒との交流

 

福井智也 さん

一般財団法人山下太郎顕彰育英会(横手市大森町)が主催する「第35回山下太郎学術研究奨励賞」を東京工業大学科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 助教 福井智也 さん(104期)が受賞しました。

受賞対象となる研究業績の主題は「ペロブスカイト太陽電池の高性能化へ向けたトリアンモニウムトリプチセン分子三脚の開発」
従来のシリコン太陽電池に比較して、より広範な応用が期待されている発展途上のペロブスカイト太陽電池実用化に際し、トリプセチン分子三脚という独特な構造規定能を有する表面処理剤を塗布することによって、得られた有機-無機ハイブリッド型ペロブスカイト太陽電池の性能が向上しまた安定化することを見出し、今後機能変調の観点で、また耐水性の向上を図ることなど、この手法をさらに有効なパッシベーション技術として展開が期待されています。

山下太郎顕彰育英会からの受賞者の母校への授与式出席案内を受けて、 6月16日(日)、山下記念館において執り行われた授与式に、佐藤校長と勝部李菜さん(3年)が臨席しました。
授与式終了後、受賞者の福井さんと交流し、その中で、大学での研究のこと、学部卒業後の進路のこと、海外留学の意義などについてお話しを伺いました。大学理系学部への進学を目指す勝部さんは、高校の先輩であり、研究の道を邁進する福井さんからたくさんのことを学ぶことができたようです。なお、交流会にはもう一人の受賞者である秋田大学医学部附属病院の髙橋侑也先生(盛岡第一高校出身)も参加してくださり、お話しを伺うことができました。

国内外で活躍する若手研究者を対象としたこの度の受賞は、本校生徒そして同窓の学生、研究者の大きな刺激となり、誠に喜ばしく今後の研鑽をお祈り致します。

山下太郎学術研究奨励賞を受賞する福井さん

授与式終了後の交流
(左から佐藤校長、勝部さん、高橋さん、福井さん)