高校野球展望

横手高等学校
野球部OB会
高橋 典雄

 令和元年度の秋田県高校野球を振り返ると秋田中央高校が45年ぶり5回目の甲子園出場を果たしたことが印象深い。明桜高校との決勝戦は実に見応えがあった。秋田中央高校が6回7回に2点ずつ得点し優位に進めた。8回表に明桜高校が4点返し同点とした。その後延長戦になり11回裏2アウト2塁で、中央高校4番のセンターオーバーの2塁打で激戦を制した。甲子園では立命館宇治高校に0-1で敗れはしたが松平投手のインコースに攻めアウトコースのスライダーで封じる投球が光った。
秋季秋田大会では能代松陽が優勝、明桜高校、秋田商業高校が東北大会に出場した。由利高校がベスト4になり勢いがある。秋田、秋田南、大館鳳鳴、能代がベスト8で横一線の状態である。県南地区は角館、大農、大曲工、湯沢翔北がベスト4である。公式戦終了後各チームが秋季練習、冬季練習を経て次のシーズンを迎えることになる。この時期はゲームがなくなり選手にとって意欲が低下するときでもある。12月は雪がなく、大曲高校はグランドでノックをしていた。修英高校はトレーニング科学センターで体力診断テスト、「トレーニング法・食育」の講演を実施している。また、業者による体力測定をして強豪校と比較しているところもある。各校とも意欲を持たせるために様々な工夫をしている。
野球の技術・体力の向上を図るために大切な鍛錬期である。
高校野球も時代とともに変化している。タイブレーク:延長13回から決着するまで。
球数制限:1週間500球までなど。そうなれば私学の複数投手を有しているチームが優位になる。公立高校はそれに対応しなければならない。
2月15日に「横手高校 甲子園出場を応援する会」があった。地域の方々の熱い応援に感謝申し上げたいと思います。戦力地図は鍛錬期の取り組みによって大きく変わる。
県南大会、全県選抜そして夏の大会でチーム一丸となり頂上を目指すことに期待している。